自己肯定感の低さに悩んでいる。もっと自分を好きになりたい。……そんな人たちに向けて自己肯定感の高め方を紹介します。まず『自己肯定感は、自分自身で高められるもの』と知ってください。その上で、あなたにもできるやり方で自己肯定感を高めるためのトレーニングを行いましょう。
自己肯定感が高まれば、もっと自分が好きになる

「自己肯定感が低くて、今の自分が嫌」と悩んでいる人は少なくありません。あなただけが悩んでいるわけではないのです。自己肯定感に関わる悩みは非常にデリケートな悩みの1つですから、ほとんどの人が口に出さないだけ。あなたの周りにも、「自己肯定感が低くて、今の自分が嫌」と感じている人は大勢います。
さて……自己肯定感を高めて自分を好きになれば、自然と仕事や恋愛に積極的になれます。また、今は「やりたいけれど、なかなか手が出せない」と感じる挑戦にもためらわなくなるでしょう。自己肯定感の高まりは、人生の充実につながるのです。
自己肯定感を高めるのは、あなた自身
自己肯定感は、あなたの心の中にあります。だから、最終的にはあなた自身で変えなければなりません。誰かがなんとかしてくれるものでも、お金を払えば解決するものでもないです。また、自己肯定感を高めるためには、相応の努力が必要。そして、ある程度の時間も必要です。
自己肯定感を高めるための5箇条

自己肯定感を高めるための具体的な方法を5つにまとめました。本気で変わりたいのであれば、これらをあなたの習慣にしていきましょう。
- 今の自分を受け入れる
- 他人との比較をやめる
- 失敗よりも挑戦を優先する
- 環境を変えることも視野に入れる
- 何よりも自分の気持ちを大切に
自己肯定感を高めるために①:今の自分を受け入れる
自己肯定感とは、自分を肯定すること。そのためには、あなたの良い部分とダメな部分をよく知ることです。
まずはあなたの良い部分を紙に書き出します。ここでは、あなたの良い部分を「健康に気づかって毎日歩いている」「食べ物の好き嫌いが少ない」「あまり人の悪口を言わない」としましょうか……。
続いて、同じようにあなたが自覚しているダメな部分も紙に書き出しましょう。ここでは仮に「朝、起きられない」「すぐに怠けてしまう」「新しいものに挑戦しない」が、あなたが自覚するダメな部分だとします。
こうしてあなたの良い部分とダメな部分を文字にすると、より正面から自分と向き合えるようになります。その上で今あなたが「自分のダメな部分」と感じた部分を、無理矢理「長所」に置きかえていきましょう。
- 「朝、起きられない」→「よく眠れる」
- 「すぐに怠けてしまう」→「休むべきときに、きちんと休める」
- 「新しいものに挑戦しない」→「流行りに影響されない」
多少の無理があってもかまいません。このように短所を長所に言い換えて自分に言い聞かすと、自己肯定感を上げる効果があります。
自己肯定感を高めるために②:他人との比較をやめる

自己肯定感を高める際に大事なのは、他人との比較をやめること。何故なら、人との比較こそがもっとも自己肯定感を下げる行為だからです。
他人との比較が何故、自己肯定感を低くする行為なのか……ピンとこないかもしれませんね。簡単に理由を説明すると、他人との比較は常にアンフェアだからです。多くの人が、相手の優れている部分だけを切り取って「ああ、あの人と比べると自分はなんてダメなんだ……」と落ち込みます。でも、相手のダメな部分は無視です。
『自分にとって都合の悪い解釈』だけして勝手に落ち込むのだから、自己肯定感が低くなって当たり前でしょう。
極端な例を出すと……成績表オール4のあなたが算数だけ5の友人を見て劣等感を抱き、体育の成績だけ5の別の友人を見て、また落ち込むようなものです。いろいろな人を対象にこのようなアンフェアな比較を繰り返せば、当たり前のように自己肯定感は低くなっていきます。
自己肯定感を高めるために③:失敗よりも挑戦を優先する
自己肯定感が低くなると、挑戦するのをやめてしまいます。成功して手に入れられるものよりも、失敗して失うものを先に考えてしまうからです。でも、「本当は挑戦したい」「挑戦したかった」の気持ちは、いつまでもあなたの心に残るでしょう。その気持ちが、ますます自分を好きではなくしてしまいます。
「迷ったときは挑戦する。失敗しても良い」と考えられるように自分を変えるのは大変かもしれません。でも、挑戦できるようになれば、あなたの自己肯定感は確実に上がります。挑戦した結果が成功すればもちろん、たとえ失敗しても挑戦した事実は残るでしょう。挑戦を繰り返せば、必ず成功体験も積み上がります。成功体験の積み重ねは、必ずあなたの自己肯定感を高めてくれますよ。
成功者こそ失敗している
あなたに知って欲しいのは、世間から成功者と思われている人ほど多くの失敗を重ねている事実です。彼らは挑戦する絶対数が多いため、成功も失敗も多いのですが……他人の記憶に残るのは成功のほうばかり。成功者の失敗に関しては、あまり人の記憶に残りません。結局のところ、ほとんどの人が他人にそこまで興味がないからでしょう。
だから「周囲に失敗を知られるのが恥ずかしい」とは考えなくて大丈夫です。あなたが挑戦し続ける人になればたとえ何度も失敗したとしても、馬鹿にされるどころかむしろ一目置かれる存在になれるでしょう。
自己肯定感を高めるために④:環境を変えることも視野に入れる

あなたの心が晴れない原因や自己肯定感が低くなってしまう原因は、環境にある。そんなケースも少なくありません。たとえば以下のようなケースです。
- 「どうしてもソリが合わない上司がいる」
- 「家族とうまくいかない」
- 「通勤時間が長くてストレスでしかない」
このようなときは、思いきって自分の環境を変えるための行動を起こしてください。少し考えれば、解決策が浮かぶはずです。
- 「どうしてもソリが合わない上司がいる」→転職をする
- 「家族とうまくいかない」→ひとり暮らしを始める
- 「通勤時間が長くてストレスでしかない」→会社の近くに引っ越す
このような解決策を実行して、あなたの自己肯定感を下げる原因を取り除く。ときには、このような手段が必要なこともあります。
自己肯定感を高めるために⑤:何よりも自分の気持ちを大切に
解決策が浮かんでも実行できないのは、他の心配事が頭をよぎるからです。たとえば、どうしてもソリが合わない上司がいるのに転職を決意できないのは、「次の仕事が見つかるかどうか」心配だから。家族とうまくいかないのにひとり暮らしを始めないのは、「経済的な不安」があるからです。
しかし、自己肯定感を下げる原因が環境にあるのなら、何よりも先に環境を変えたほうが良い。そう知っておいてください。我慢をせずに、あなたが気持ち良く過ごせる環境を最優先で作っていきましょう。自己肯定感以外の他の不安を取り除くほうが、はるかに楽ですよ。あなたの人生を良くしようと考えたとき、自己肯定感を高めるのは最優先事項です。
自分でできる自己肯定感の高め方:まとめ

あなたの人生をより良いものにするための『自己肯定感の高め方』を紹介しました。ここで紹介したものを全てやる必要はありません。まずは、あなたにできそうなものから始めていきましょう。大事なのはすぐに結果を求めず、習慣化することです。
自己肯定感を高めるための行動があなたの習慣になったとき、以前よりも明るい気持ちで過ごせている自分にあなたは気づくでしょう。