子育て

子供の自尊心を育てる|親に必要な6つの心がけ

自尊心とは、わかりやすくいうと「自分は愛されている」「自分には価値がある」と自分を肯定する気持ちです。前向きに生きていくためには、自尊心が必要不可欠です。そのため、親は子供が前向きに生きていけるように、自尊心を育てるサポートをする必要があります。

子供がワガママを言ったりネガティブな感情を表したりした際に、否定したり怒ったりしていませんか?場合によってはそのようなしつけも必要ですが、それだけが続くと子供の自尊心は低くなってしまいます。では、いったいどうすれば子供の自尊心を育てられるのでしょうか。ここでは、「自尊心が低い子供の特徴」と「子供の自尊心を育てるための親に必要な6つの心がけ」について解説します。

子供の自尊心が低いとどうなる?

子供

前向きに生きていくために自尊心は欠かせません。そんな自尊心が低いと、子供はどうなってしまうのでしょうか。ここでは、自尊心の低い子供の特徴を解説します。

自分を好きになれない

自尊心が低い子供は、とにかく自分のことが嫌いになります。自分の容姿や性格、家庭環境など、自分に関係するすべてのことが好きになれません。誰かに褒められても素直に受け取れず、「嘘をついている」「どうせお世辞」と捉えてしまいます。

また、自分に否定的なため「でも」「どうせ」「自分なんて」「自分には無理」などの口癖が多いのが特徴です。そのため、何かに挑戦してもすぐに諦めてしまう傾向があるのです。

他人の目を気にしすぎる

自尊心が低い子供は、他人の目を気にしすぎる傾向があります。人に嫌われたり馬鹿にされたりすることを恐れて、常に他人の顔色をうかがうのです。そのため、思ったことを素直に言えなかったり、困ったことがあっても誰にも相談できなかったりします。その結果、一人で思いつめてしまう子も少なくありません。

対人関係がうまくいかなくなる

自尊心の低い子供は、自分に自信をもてない子が多いです。また、自分には価値がないと考える子もいます。そのため、無理矢理にでも、自分の存在に価値を見いだそうとする傾向があります。その結果、他人をいじめたり見下したりして、対人関係がうまくいかなくなるのです。

自尊心を育てるための親に必要な6つの心がけ

親子

上記で解説したように、子供の自尊心が低いと普段の生活や人間関係にさまざまな影響がでてしまいます。子供のためにも前向きに人生を歩んでほしいですよね。そこでここでは、子供の自尊心を育てるために親が心がけるべきことを6つ解説します。

子供の自尊心を育てる親の心がけ①:自分から行動させる

子供の自尊心を育てるためには、子供に自分から行動させることが重要です。「子供に失敗して辛い思いをしてほしくない」「子供にできることはなんでもしてあげたい」という気持ちはわかりますが、子供が自ら考えて行動することで自尊心は高まります。

遊びや習い事など、新しいことに挑戦させて、さまざまな経験をさせてあげるといいでしょう。また、子供が望んでいることは、積極的にやらせてあげることをおすすめします。いろいろな挑戦をすることで失敗することも増えますが、その分学べることがたくさんあるのです。

子供の自尊心を育てる親の心がけ②:兄弟姉妹や友達と比べない

「〇〇君はテストの点数がいつも高いんだから、ちゃんと見習いなさい」「お兄ちゃんはこんなにできんだから、もっと頑張りなさい」というように兄弟姉妹や友達と比較されて指摘されると、子供の自尊心は傷ついてしまいます。

子供によって、得意なことや苦手なことは異なります。そのため、人と比較するのではなく、子供一人一人の個性を尊重してあげることが大切です。頑張っている姿勢や、前よりもできるようになったことを褒めてあげましょう。

子供の自尊心を育てる親の心がけ③:必要以上に叱り続けない

子供にしつけをする上で、ときには怒ったり叱ったりすることも大切です。しかし、必要以上に叱り続けると子供の自尊心はボロボロになってしまいます。子供の失敗やいたずらで、カッとなって強く怒りたくなる気持ちもわかりますが、感情に任せて怒るのは避けましょう。叱るときは、「何がダメだったのか」「次からは何に気をつけるべきか」を冷静に言い聞かせることが大切です。

また、人前で子供を叱るのもおすすめしません。子供にとっては、自分がしてしまった失敗を他人の前でさらされることになるので、自尊心が損なわれてしまう場合もあります。

子供の自尊心を育てる親の心がけ④:子供に期待を寄せすぎない

子供 遊び

子供に期待を寄せすぎないのも、自尊心を高める上で大切です。子供に期待を寄せすぎると、子供はプレッシャーを感じてしまいます。「親の期待に応えないと愛してもらえない」と思ってしまう場合もあります。

子供が何かを達成できなかったり失敗したりしても、「そのままでいいよ」「何があってもあなたは大切な存在だよ」ということを伝えてあげましょう。

子供の自尊心を育てる親の心がけ⑤:子供の気持ちを尊重する

子供の自尊心を育てるためには、子供の気持ちを尊重してあげることも大切です。子供は、「〇〇をしたくない」「〇〇が嫌」というネガティブな感情を表すことが多いです。

それにたいして、怒ったり否定したりせずに「そうなんだね。どうしてそう思ったの?」「そう思ってたんだね。言ってくれてありがとう」と子供の気持ちを受け止めてあげましょう。自分の気持ちを親に共感してもらうことで、子供の自尊心は高まります。

子供の自尊心を育てる親の心がけ⑥:苦手を無理に克服させようとしない

子供に苦手を無理に克服させようとするのも注意が必要です。苦手なことをできるようにする努力は大切です。しかし、苦手なことだけに向き合っていると「いつまでたってもできない」「自分には無理なんだ」と自尊心が損なわれてしまいます。

苦手克服は大事ですが、まずは子供ができることや得意なことに注力して伸ばしていくことをおすすめします。

子供の自尊心を高めるには親のサポートが必須

親子

「自尊心が低い子供の特徴」と「子供の自尊心を育てるための親に必要な6つの心がけ」について解説しました。子供が前向きで幸せに生きていくためにも、親が子供の自尊心を高めるサポートが必須です。今回紹介した6つの心がけを意識して、子供としっかりと向き合っていきましょう。

この記事の著者

Mentally 編集部
Mentally 編集部 Posted on

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