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ネガティブ思考をやめたい!改善するための5つのポイント

ネガティブ思考に自覚がある人の多くは「ネガティブ思考をやめたい」と考えているでしょう。それなら、ここで紹介する5つの改善ポイントを参考にしてください。

2:8の法則

明るい女性

「2:8の法則(ニハチの法則)」というものをご存知ですか?イタリアの経済学者パレートが発見した「パレートの法則」や「働きアリの法則」と同義です。

「2:8の法則」は「様々な事象は、全体の2割の要素が8割に影響を与える」という、統計から導き出された比率の傾向を示しています。

ビジネスにおいて、売り上げの8割は全体顧客の2割が生み出している

住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている

(Wikipediaの「パレートの法則」より抜粋)

働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる

よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる

よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる

よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる

(Wikipediaの「働きアリの法則」より抜粋)

この法則。以下のように、様々な事象に当てはまると言われています。

  • マスコミの情報は、2割がポジティブで8割がネガティブ
  • ソフトウェアを利用する人の8割は、2割の機能しか使っていない

ネガティブが強い

疲れた

シカゴ大学の心理学の研究で「脳はどのように情報を受け取るか」実験が行われました。すると、人の脳はポジティブよりネガティブな情報に強く反応をすること、そしてネガティブな記憶を長く残すことが分かったのです。

他の実験でも同じような傾向が出ています。心理学用語に「ネガティブバイアス」という言葉がありますが、人はポジティブよりネガティブにバイアス(偏り)をかけて反応するのです。その理由は「私たちの命がネガティブな情報を素早く察知し、記憶することで危険に対処してきたから」と考えられています。

ネガティブバイアスにかかった私たち

私たちの人生にも「2:8の法則」がはたらくとしたら……その偏りは以下のようにネガティブに引っ張られる可能性が高いことが考えられます。

  • 2割のポジティブな人生、8割のネガティブな人生
  • 2割のポジティブな1日、8割のネガティブな1日

さて、ここまでわかったことから、「2:8の法則」や脳の性質を自身の幸せに生かすことはできないでしょうか。

ネガティブ思考を改善する5つのポイント

挑戦

人生を豊かにできたら、どんなにいいでしょう。ここでは心理学や脳科学の視点から「2割のポジティブな人生」に傾く方法を5つご紹介します。

ネガティブ思考を改善するポイント①:ポジティブに注目する

実は、ネガティブを消したいときに「ネガティブを消したい」と強く願うのは逆効果です。何故なら、脳は意識を向ければ向けるほど、対象の物事を強化しようとする働きがあるからです。

つまり、ネガティブを消したいのなら、ポジティブに注目しなければなりません。ポジティブに注目をすれば、脳はポジティブの回路を太くし、物事をポジティブに受け止める力を強化していきます。結果、ネガティブが消えていくのです。

ポジティブに注目する方法

  • 朝、今日の楽しみを3つ書く
  • 夜、今日楽しかったことを3つ書く

楽しみを毎日3つ書くのは難しいかもしれません。それなら1つでも良いです。大切なのは毎日続けること。毎日繰り返しポジティブの回路を使い、脳がポジティブ回路を採用しやすくするのが目的です。

ネガティブ思考を改善するポイント②:憧れの人を見つける

あなたには憧れの人はいますか?もしいるのなら、その人はきっとポジティブな生き方をしているのでしょう。そんな素敵な人が近くにいるのなら、あなたのネガティブ思考をポジティブ思考に変えるのは、そう難しくありません。憧れの人の真似をするミラーリングという技を使えるからです。

「この人ならどう考えるだろう」「この人なら何と言うだろう」と憧れの人の視界や気分を想像して過ごして下さい。臨場感が強ければ強いほど、あなたの脳が憧れの人と似た思考傾向になっていきます。脳には模倣しようとする性質があるからです。これをミラーリングと言います。

問題は、憧れの人がいない場合です。あなたがネガティブ思考から抜け出せないのは、誰にも憧れていないからかもしれません。それなら、生き方を憧れられる人を探すところから始めていきましょう。

憧れの人を見つける方法

  • ノートに、ポジティブに生きていると感じる人を書き出す
  • その人の視界を想像して、書き出す

ネガティブ思考を改善するポイント③:能動的な情報選択

動画

情報社会の今、テレビもネットも宣伝も新聞も、ネガティブな情報に溢れています。ポジティブな思考を強化しようと思ったら、ネガティブな情報を避けてポジティブな情報を選ばなければなりません。

世の中に溢れている情報の多くがネガティブなものです。そのため、全ての情報に目を向けてしまえばネガティブな気持ちになりやすいでしょう。そうならないように、まずは情報の選択です。

少しでも「ネガティブだな」と思うものからは距離を置きましょう。一方、ポジティブさを感じる情報にはあなたから近づいていくのです。この動きが習慣化されれば、あなたの周りにはポジティブな情報が増えていきます。

情報選択からポジティブになる方法

  • 全体の8割がネガティブなもの、不安を煽るものであることを知る
  • 得る情報を能動的に決める

ネガティブ思考を改善するポイント④:20点に○を打つ

「パレートの法則」を思い出してください。全体を変えているのは、たった2割です。あなたの中に100この要素があるとしたら、100このうちの20こがポジティブに変われば、残りの80こも影響を受けてポジティブになっていきます。あなたの全てを変える必要はありません。2割で良いのです。

自分を2割変える。それならできそうじゃありませんか?

100点満点を目指すのではなく、20点を目指してみてください。自分の良い部分、ポジティブな部分の2割をハッキリと認めてあげることが大切です。

20点に○を打つ方法

  • 「2:8」を思い出し、2の実践が大きな効果を生み出すことをイメージする
  • 毎日、100点満点中20点であったら、十分前進していると認める

ネガティブ思考を改善するポイント⑤:瞑想をする

一流企業で働く人や著名人の多くが、毎日の暮らしの中に瞑想を組み込んでいます。瞑想が習慣化されると、自分の感情に気づきやすくなり、ネガティブに陥ったとしても早く脱出しやすいのです。

活躍している人の多くが瞑想を習慣化しているのは、メリットを十分に理解しているからです。彼らだけに瞑想の効果を独占させる必要はないでしょう。私達も、真似をすれば良いのです。

簡単な瞑想のやり方

  1. 楽な姿勢で座り、目を閉じます
  2. 息を吐き、吐ききったら自然に入ってくる空気に注目します
  3. 呼吸以外のことが浮かんだら、また淡々と呼吸に注目を戻します
  4. 短い時間でいいので、毎日続けることで、効果が上がります

瞑想のやり方に関してはこちらに詳しく載せてありますので、是非ご覧ください。

自然
関連記事:マインドフルネス瞑想のやり方と得られる効果

ネガティブ思考を改善するためのポイント:まとめ

森林

ネガティブな人生から脱したいのなら、ここで紹介した方法を是非試してみてください。「いつかやる」ではなく今ここでポジティブな人生の為にできることを決めませんか。その決断があなたの人生を大きく変えていきます。

この記事の著者

Mentally 編集部
Mentally 編集部 Posted on

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