「もっと楽にいきたい」と願う人の多くはネガティブ思考です。裏を返せば、ネガティブ思考から抜け出せばもっと楽に生きられるようになります。この記事ではネガティブ思考になってしまう原因を明らかにして、楽に生きるための改善策をご紹介します。少しでも辛い人は、参考にしてください。
どうせ自分なんて無理だからという自己肯定感がひくいあなたへ

不安になって自分を責めて、落ち込み、行動しない自分をまた責める悪循環
ネガティブ思考に陥りやすい方はぐるぐる同じことを考えてしまってしまいがち。
誰にでもネガティブに考えてしまう時はあります。ネガティブ思考の癖がある方は、認知が歪んでおり出来事をマイナスに考えてしまう傾向があります。
たとえば、仕事の書類を提出した上司から「まあまあだね」と言われたとします。この上司からの言葉への反応は人それぞれでしょう。褒められてはいないものの安心する人、とくに気にしない人も多いと思います。しかし、ネガティブ思考の方は「出来がよくなかったんだ」「評価されなかった」と受け取ってしまうのです。
「まあまあ」を「評価されなかった」と受け取ってしまえば、生きづらいのは当たり前です。しかし、これはけっして笑い話ではありません。本人は至って真面目にそう考えてしまうのです。
ネガティブ思考の原因

では、どうしてネガティブ思考になってしまうのでしょうか?
まず、原因の1つは疲れです。疲労がたまっていると、多くの人がネガティブに考えてしまいがちです。疲れから失敗をしてしまうと誘発されるようにミスが続く。こういう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
女性であればPMSの影響でメンタルが不安定になることもあります。冬になり日照時間が短くなると季節性うつといって落ち込みやすく集中力が減ることもあるでしょう。
ただし、ここまでの原因から生まれるネガティブ思考はあくまで一時的なもの。本当に悩んでいる方は、もっと慢性的なものです。
慢性的なネガティブ思考
- 些細なミスにも批判的
- 他人にも自分にも厳しい
- 完璧主義の傾向がある
慢性的なネガティブ思考の方には、このような特徴があります。そして、一度ネガティブな思考が頭をよぎると、なかなかその考えから離れられません。だから、生きるのを辛く感じたり、「人生、疲れた」と思いやすいのです。
もちろん、本人もこの思考からは逃れたいのです。でも、いつまでも同じネガティブ思考が頭の中をぐるぐると回り、逃れられず苦しい思いをしてしまいます。
「この思考の癖は直さなければならない」と思っている方が多いでしょう。それなら、まずは自分の思考の癖を知ることから始めていきましょう。
ネガティブ思考から抜け出すために今日からできる3つのこと

ネガティブ思考から抜け出すために①:SNSに触れない時間を作る
ネガティブな時に、ネット、とくにSNSに触れているとネガティブ思考はネガティブを加速させやすいです。楽しそうな投稿を見れば、自分と比較してむなしくなるでしょう。
ある30代独身女性のAさんは結婚したいと考えておりますが、恋人がおりません。婚活をしてもうまくいかず、そんなときに友達が結婚式の写真をあげているのを見て落ち込みました。
「人の幸せを祝ってあげられない自分が嫌だ」
と思ってさらに自分が嫌いになってしまったそうです。
Aさんがやるべきことは、ネットから離れることです。仕事などでどうしても必要なやり取りを除き、極力離れましょう。SNSはとくに落ちこみやすくなります。同じようなネガティブ思考の投稿を見て共感することはあるかもしれませんが、いずれにしてもSNSへの依存は危険です。
意識してSNSに触れない時間を作ってみましょう。
ネガティブ思考から抜け出すために②:夜は寝る。朝起きる。

夜になると、人はネガティブ思考になりやすいのです。ネガティブになりやすい時は、セロトニンという神経伝達物質が不足していることが分かっています。セロトニンは日光、朝日を浴びると分泌されるため、夜や日照時間が短い冬は鬱っぽくなりやすいのです。
Twitterで朝4時台に多いワードは『死ね』だそうです。夜になるとネガティブな考えに支配されてしまう人が多いのでしょう。恐ろしいのですが、自殺する方も深夜1~2時台が最も多いそうです。
落ち込みやすい、感情の上下に振り回されやすい方は、夜は早く寝るための環境を作ることを心掛けてください。スマホをベッドに持ち込む習慣がある方は止めたほうが良いです。
ネガティブ思考から抜け出すために③:部屋を片付ける

ネガティブ思考の時に「頑張ってネガティブ思考にならないようにしよう」と根性論は目標を立てないように気を付けてください。
思考を変える近道は、環境をかえることです。
思考を変えたい場合、まず部屋を見渡しましょう。不安になりやすい方は、「使うかもしれない」「捨てたら困るかもしれない」と捨てられない傾向があります。こんな傾向がないでしょうか?
- 収納しなければと思って収納グッズを持っている
- 2年以上着ていない服がある
- 貰ったものが捨てられない
自己肯定感が低い方は「どうせ私が使うだけだし」とタオルやパジャマがボロボロでも気にせず使っていることがあります。
- 財布やスマホカバーの隅が擦り切れ、ボロボロ
- 1年間タオルを買っていない
- 着なくなった服をパジャマ、部屋着に降格して何年も着ている
もし当てはまるのであれば、スマホカバーや財布の買い替えや、タオルの買い替えなどやりやすいところからとりかかってみましょう。
ネガティブ思考から抜け出すために:まとめ

過去の自分と比較して成長を見つめましょう
ネガティブ思考に取りつかれていると、どうしても他の人と比べてしまいがちです。他の人と比べず、過去の自分と比較して「部屋がきれいになったな」「夜更かししなくなったな」とできるようになったことを数えてみてはいかがでしょうか。自分の変化を知ることが、ネガティブ思考を抜け出すきっかけになります。