不安

もっと楽に生きるために:不安や恐れから解放される方法

「不安なんて何もない。毎日ハッピー!」の気持ちで過ごしている人など、ほぼいません。ほとんどの人が多かれ少なかれ、不安や恐怖を抱えながら毎日過ごしています。でも、できれば誰だって毎日幸福感を感じながら過ごしたいもの。そのためには、今あなたが抱えている不安や恐れから解放される必要があります。

不安・恐れの正体

落ち込み

では、どうすれば不安や恐れの気持ちから解放されるのでしょうか?この問題を解決するためには、今あなたが抱えている不安や恐れの正体を知る必要があります。

実は、多くの人が感じている不安や恐れの多くがまだ実現していないことです。「こうなったら嫌だな……」と勝手に良くない未来を予測をして不安になっているにすぎません。更に言えば、自分が何に怯えているのかさえよくわかっていないことも多です。

実際に目の前で問題が起こり、その問題が不安の原因になっているケースは少数です。当たり前のことですが、実際の不幸よりも、不幸の予感のほうが何倍も多いでしょう。『不幸の予感』にいちいち反応していたら、日常的に不安や恐れを感じながら生きることになるのは当たり前です。不安で落ち込んだり悩んだりしていた時間はもちろん戻ってきません。

不安が解消される瞬間は一瞬

なんらかの形であなたの不安要素が消えるケースも、ないことはありません。すると、一旦は「あぁ、気のせいだったんだ。よかった」と安心できます。しかし、不思議なことに1つの不安から解放されると、次はまた別の不安が頭をよぎります。端から見ればその姿は、自分から不安や悩みを探しているかのようにも見えるでしょう。

もちろんそうではないと知っていますが、日常的にネガティブな未来予測をしている人は、ときに周囲からは滑稽に見えてしまうこともあるのです。そのようなイメージがついてしまえば、手を差し伸べてくれる人も減ってしまいます。

過去の記憶があなたを不安にさせる

女性 傘

では、どうしてまだ起こってもいない出来事を、頻繁に恐れてしまうのでしょうか。その答えは、あなたの過去の記憶です。「似たようなシチュエーションが過去にあった。あの時は、あれから酷い目にあった」……その過去の記憶が「今回も、きっと同じようになってしまうのだろう」と、ネガティブな感情をあなたに抱かせます。

たとえば、「最近、恋人が冷たい」と思ったら「過去の恋愛と同じように別れを切り出されてしまうかも」と悲観的な想像をしてしまいます。取引先の反応が芳しくないと「この仕事は成功しないかも」と過去の失敗と重ねてしまいます。経験を重ねた人ほど、失敗の経験も増えていくでしょう。そして、過去に経験した失敗の経験たちが、慢性的にあなたの心を不安や恐れで包み込もうとするのです。

自己分離状態

多くの不安や不幸せな状態は、自己分離状態にあると言われています。この自己分離状態という言葉は、自分の気持ちを理解するための大きなキーワードです。

自己分離状態という言葉を聞き慣れない人も多いかもしれません。簡単に説明すると、目の前の出来事に集中できていない状態、「心、ここにあらず」の状態を自己分離状態と言います。

  • 目の前で友人が話しているのに、スマホが気になる
  • 食事中に別の食べ物のことを考えてしまう
  • 勉強中や仕事中にまったく別のことを考えている

このように自己分離状態は、今この瞬間を生きてはいないことと同義です。そして、ストレスを抱えやすく不安や恐怖を感じやすい状態でもあります。

自己分離状態に陥ると、目の前に楽しいことややるべきことがあるのに、集中力がなくて他のことばかり考えてしまいます。目の前に楽しいことが繰り広げられているのに、楽しめません。それどころか、目の前の楽しい出来事を無視して、別の不安を無意識のうちに探してしまいます。これは、自分で自分の人生を楽しみや喜びから遠ざける行動以外の何者でもありません。

不安も恐れも「なんとなく」でしかない

不安や恐れの原因のほとんどは、私たちの勝手な憶測です。しかも、そのほとんどに不安や恐れを抱く明確な理由はなく、「なんとなく不安」だったり「なんとなく怖い」と感じています。とくに多いのは人間関係。特定の誰かの態度が気になり、「なんとなく、嫌われているかもしれない」と感じながら過ごせば、目の前の楽しいことも楽しめないでしょう。

更に悪いことに、勝手な予測から不安や恐怖を感じているため、自分の予測が本当なのかどうかも確かめようとはしません。勝手な予測を確認するのは、相当な勇気が必要だからです。「なんとなく、嫌われている気がするんですけど、私のこと嫌いですか?」と確かめられる人は、そもそも慢性的な不安に悩まされることはないでしょう。

結果、真偽を確かめられないまま、なんとなくの不安や恐れが続いている状態になってしまいます。

不安や恐れを断ち切る方法

喜び

なるべく前向きな気持ちで毎日を過ごしたいのであれば、慢性的な不安や恐れからは解放されたいものです。そのための方法を最後に紹介します。

不思議なことに人は心と体がある程度リンクしています。嬉しい気持ちになれば自然と笑顔が増えますし、落ち込んでいる時にはどうしても下を向きがち。不安や悩み、恐れを慢性的に抱えている人の多くは、下を向きながら歩きますし、姿勢も悪いです。

落ち込んでいる時は、つい下を向いてしまう……。それなら、無理矢理でも上を向くように意識していきましょう。自分の気持ちが落ち込んでいる時の仕草や癖や態度は、ある程度自分でも気づいていると思います。それなら、気分を明るくしたい時は意識的に『気持ちが落ち込んでいる時の仕草や癖や態度』とは真逆のことを行うのです。

ふり付きで歌う。踊る。スキップする。飛び跳ねる。なんでもかまいません。あなたが本当に楽しい時にしかやらない行動を意識的に行ってみてください。そうすれば、少なくてもその行動を行っている最中は、不安も恐れも感じていないはず。また、不安や恐れを自分の心から切り離す行動を繰り返していけば、あなたの心に不安や恐れが滞在している時間がどんどん減っていきます。やがては、慢性的に不安を感じるような日々そのものから解き放たれるでしょう。

この記事の著者

Mentally 編集部
Mentally 編集部 Posted on

自分を好きになれるアプリ「Mentally メンタリー」↓↓↓

2022年1月にアプリをリリースしました