被害者意識が強い人と被害者意識を手放すポイント

「被害者意識が強い」……少しでも自覚がある方は、なるべく早く被害者意識を手放せるようにしてください。この記事では、被害者意識が強い人の特徴ならび被害者意識を手放すポイントを紹介します。

被害者意識が強い人は幸せになりにくい

悲しみ

被害者意識が強い人の特徴

被害者意識が強い人は、事あるごとに「自分が被害を受けている」と強く思い込んでしまいます。たとえ自分に責任があるとしても、責任転嫁をしてしまいがちです。

たとえば、お金がたまらなかったら「こんな大人になったのは親のせいだ」と自分を被害者扱いします。

たとえば、初対面の人との会話が盛り上がらなかったら「あいつは自分と会話しようとしなかった」と相手を加害者扱いするのです。

もしかしたら相手は緊張していたのかもしれませんし、人と話すことが苦手な方だったかもしれません。会話が盛り上がらなかった理由は、いくらでも考えられます。しかし、被害者意識が強い人の結論はいつも一緒。相手が加害者、自分は被害者です。

「傷付けられた」ではなく勝手に傷付き被害者になる

疲れた

被害を受けることと、被害者意識はまったくの別物です。

たとえば、今は大企業でも早期退職を募集したり役職がなく昇給が止まったりすることも珍しくはありません。その会社に20~30年働いていて、自分が入社した頃の50代社員の待遇と比較したらものすごく理不尽な扱いを受けているように感じる方もいるでしょう。

バブル時代に50代だった方と比較すれば不運かもしれません。でも、それは被害を受けているとは言えません。

「昔なら〇〇だったのに、会社の扱いはヒドイ」……こういうことを言う人が同じ会社に居たら、周りから煙たがられ人がどんどん離れていくでしょう。

被害者意識が強い方は、他人への期待が高いのです。「〇〇してくれなかった」と周りにクレクレ要求が多いのです。

被害者意識を持つことで得ているものがある

女性

一見、被害者意識を持つメリットなどどこにもないように思えるでしょう。しかし、被害者意識を持つ人は「メリットがある」と考えるからこそ被害者意識を持ち続けます。たとえば、このようなメリットです。

  • かわいそうだねと同情してもらえる
  • 相手に変わることを要求し、自分が現状維持できることを正当化できる
  • 同じ被害者意識が強い人と同じ敵を批判することで結束できる
  • 変わる努力をしなくてもよくなる

この中でも大きいのが、被害者意識を持っていれば努力や行動をしなくて済むということではないでしょうか。

最終的にはまったくメリットにはならない

つまり、被害者意識を持ち続ければ努力しなくていい、行動しなくていい、頑張らなくていいと考えられるのです。

平凡な外見に生まれた被害者意識が強い人は「美人に生まれなかったからダメなんだ」と思うでしょう。自分は悪くありません。悪いのは親の遺伝子です。

しかし、同じような平凡な外見でも、被害者意識が強すぎない方はこう考えます。「美人ってわけじゃないから、メイクを頑張ろう」「似合うファッションを研究しよう」。

最終的にどちらが幸せになれるか、考えるまでもありません。結局、被害者意識は何の問題も解決しません。自分が努力や行動をしない『いい訳』を周囲にアピールするだけであり、実はなんのメリットもないのです。

被害者意識を手放すために

気球

被害者のままでいれば行動しなくて済む。このメリットを握っている自覚から始めましょう。被害者意識をいつまでも手放したくないのは、決断、責任、行動から逃げたいからです。

そんなに弱々しいわけではなかったのに、どうしてここまで弱い自分になってしまったのでしょうか。自分の過去を振り返って、どうして被害者意識を持つようになったのか振り返ってみることにしましょう。

被害者意識を手放すための最大の課題は自己主張

旅

被害者意識が強い人は、これまで「迷惑をかけられた」と思い続けながら生きてきました。同時に「迷惑をかけちゃいけない」という想いも強い方が多いです。そのため、なかなか自己主張できません。でも、自己主張こそが被害者意識を手放す最大のきっかけになります。

「私は〇〇と思う」「〇〇して欲しい」と他人にちゃんと自己主張ができるようになること。これを目標にしてください。

知り合ったばかりの方とのランチで「何が食べたいですか?」と聞かれたら「なんでもいい」と言っていませんか?

良かれと思って言っているのかもしれません。でも、相手にしてみれば丸投げです。「イタリアンがいい」「中華がいい」と小さい自己主張から始めてみてください。小さな自己主張の積み重ねが習慣化されれば、もう決断、責任、行動から逃げている人ではなくなります。被害者意識も無くなっていくでしょう。

この記事の著者

Mentally 編集部
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