話題のマインドフルネスから瞑想に興味を持った方も多いでしょう。実は、瞑想には種類がいくつかあり、それぞれ『やり方』や『効果』が異なります。この記事では、これから瞑想を始める方に向けて、代表的な瞑想の種類をわかりやすく紹介します。
瞑想の目的

現代はストレス社会。多くの人が、日常的にストレスを抱えていることでしょう。ストレスが正常な判断をしづらくなったり、人間関係を壊してしまったりと、あらゆるものの敵になりえます。そこで意図的に瞑想の時間を設けることで、ストレスの波に飲まれず、自分が自分らしくあることを目指す……それが瞑想の主な目的です。
瞑想にはいくつかの種類があり、それぞれの瞑想によって特定の目的を目指すものもいくつかあります。特定の目的のために瞑想を行う。そう考えれば、概ね間違ってはいません。『瞑想』と聞くと宗教的なものをイメージする人もいるようですが、瞑想にはとくに宗教的な要素はないです。無宗教の方でも、瞑想によって目的が得られるのなら積極的に行うと良いでしょう。
代表的な瞑想

①:マインドフルネス瞑想
マインドフルネス瞑想は座ったり寝転んだり、楽な体制で行います。主な目的は自分と向き合うこと。マインドフルネス瞑想の特徴は、呼吸などを利用して意識を自分の理想に近づけるものです。もっとも一般的に普及している瞑想の1つで、現在では自己肯定感を高めたり、自分の意識を何かに集中させたり、ストレスの軽減などに利用されたりしています。
②:ムーブメント瞑想
主に集中を目的とする瞑想です。瞑想と聞くと『座って行うもの』と想像しがちですが、ムーヴメント瞑想には動きがあります。ヨガや太極拳、歩行瞑想などがムーブメント瞑想に含まれます。
ヨガや太極拳は知っていても歩行瞑想は聴き慣れない言葉だと思うので、補足をしましょう。歩行瞑想とは、歩く動作のひとつひとつに強く意識を向けるものです。「右足をあげて」「右足を下ろす」「次は、左足をあげて」……ともっともポピュラーな人間の動作の1つである歩行に関して、「今、自分が何をやっているのか」を強く意識しながらひとつひとつの動作を行うことを歩行瞑想と呼びます。
他の瞑想と違い動くので、ある程度広い場所で行うのがムーブメント瞑想の特徴です。
③:超越瞑想(TM)
超越瞑想(TM)とは、身体に深い休息を与えるための瞑想です。その効果は著しく、15分の瞑想が2時間の睡眠に匹敵するとまで言われています。特徴は、以下のとおりです。
- ルーティンのように1日に2回行うこと
- マントラを使用すること
- 一度の瞑想時間は15分から20分と決まっている
身体に深い休息を与えてストレスから解放するだけではなく、仕事などへの集中力を高めたり、精神的な平和を促す効果があると言われています。超越瞑想(TM)の効果に関しては科学的な裏付けもされており、世界で600万人以上の人たちが日常的に行なっているそうです。
ちなみに、マントラとは特定の言葉のこと。瞑想中に特定の言葉を繰り返し何度も唱えるのですが、その唱える言葉をマントラと呼びます。本来は、先生のような存在がいてマントラの言葉を授けてくれるのですが、自分で決めても良いようです。「この言葉を唱えなさい」と決まっているわけではないので、自分の好きな言葉をマントラとして唱えても良いとされています。
瞑想のための環境作り

理想的な瞑想を行うためには、ある程度の環境が必要です。たとえば、先ほど紹介したムーブメント瞑想を日常的に行うのであれば、ある程度の広いスペースが必要でしょう。また、瞑想の多くに音楽が使用されることも少なくありません。瞑想の時にかける音楽はけっしてMUSTではありませんが、集中力を高めるために瞑想用の音楽は用意しておいたほうが良いでしょう。
もう1つ大事なのは時間です。毎日同じ時間帯に瞑想を行うことで、日課にしやすくなります。超越瞑想のように1日に2回行うと決まっているような瞑想なら、とくに時間を決めて瞑想を行うと良いでしょう。起きてすぐの時間、寝る前、のような形で瞑想をする時間を自分で決めておけば、継続しやすくなります。
瞑想の種類の紹介:まとめ

この記事で紹介した以外にも、瞑想には数多くの種類があります。しかし、紹介しなかった瞑想のほとんどがここで紹介した3つの瞑想に分類されるものです。そのため、あなたの目的に応じられる瞑想がどれなのかは、現段階でもわかったのではないでしょうか。
瞑想にはある程度『慣れ』も必要です。ですから、一度や二度試すのではなく、できれば日課にできるように心がけていきましょう。日課にするためには、やはりある程度のルーティン化が必要です。記事内で触れたように、同じ時間帯に瞑想を行うのがもっともルーティン化しやすいと思いますので、是非あなたの日常に瞑想を行う時間を取り入れてみてください。